社長への質問の解説
いい会社を目指す社長への質問に、ご回答いただいた方々のための解説です。是非ご参考にしていただければ、と存じます。
全体解説 | 回答は、Yes,No,Yes&Noの3つから選んでいただきましたが、質問は、簡単には答えが出にくいよう敢えて設計してあります。 |
Q1 |
30年後も自社が存続できていると思いますか? これからの激動の時代に、変わることなく自社を存続させることは、至難の業。いかにして変化に対応していくか、常にYes&Noの自問自答を繰り返す必要があるのが、自然な姿ではないでしょうか。 |
Q2 |
顧客や社会のニーズを十分に把握して応えていると思いますか? ニーズは、常に変化していくので、この質問にYesと答えるには、大変な努力の継続が前提となります。また、その上で、忘れてはならない重要な原則があります。①顧客が望んでも、中長期的な社会的視点から応えてはならないニーズがあること、②表面化しないが、継続的・根源的ニーズがあること、の2つです。 |
Q3 |
社員が仕事に生きがいを感じていると思いますか? せいぜい100年も生きられない一人一人の人間にとって、人生の多くの時間を使う会社での仕事に本質的な価値を見いだせないとしたら、その会社は「いい会社」とは言えないでしょう。自分が仕事を通じて社会に貢献しているという実感が、誇りと生きがいを創り出すのではないでしょうか。 |
Q4 |
コンピュータ活用による新しい価値創造や業務改革ができていますか? コンピュータのハードウェアとソフトウェアは益々進歩して、様々な分野で大きな可能性が拡がります。この可能性を現実の成果に繋げるために、社長にはやるべきことがあります。正しい戦略と、優れたオペレーションの仕組み(広義システム)を両輪として、推進することです。 |
Q5 |
世の中から尊敬される社長になれると思いますか? 特定の人から尊敬されることを越えて、世の中から広く尊敬されるということは、大変難しいことです。例えば、株主の視点からすると、株主の代理人として、株主利益の最大化を最優先にする社長は好まれます。社長に対する質問で、業績悪化時に、まず何をするかという調査が行われたことがあります。①社員の首切り、②株主配当の圧縮、のどちらを採用するかというものです。米国では、①が8割で、日本では②が8割だったようです。あなたは、どちらが社会から尊敬される社長であると思いますか? そもそも業績悪化を招かないのが、「いい会社」の社長なのですが。 |
アクションの勧め
今回の5つの質問は、「いい会社」を目指す社長の皆さんには、時々思い出してお考えいただきたいと思います。
重要なことは、「考える」だけでなく、「行動する」ことです。
具体的な行動として、特別診断「社長のための『経営とシステムの一体化』診断」に参加されることをお勧めします